WINE

Alexandre Bain / La Levée 2015

Alexandre Bain / La Levée 2015

造り手:アレクサンドル バン
ワイン:ラ ルヴェ 2015

自然派ワインの裾野を広げるという意味で、彼のワインは日本で本当に活躍したワインのひとつ。

蜂蜜のような魅惑的な芳香と甘やかなようでいて、しっかりとドライに仕上がったワインは、プイィ・フュメという地区のなかでも区画によって土壌の特徴が異なり、そこからさながら虹のように鮮やかに表情を描き分けれることを証明してくれる。

緑に染められたアレクサンドルのイニシャルAは、ラ ルヴェという区画のもの。暖かみがあって豊かな果実味に包まれると、いつもほっと安心させてくれる味わい。2015年は現時点で神がかった表現力をみせてくれていて、もう手元のワインも少ないのについつい飲み進めてしまう。

常に外向的で、懐深いアレクサンドルのワインは、沢山の人の自然派ワインの最初の扉を開いてきたし、これからも開き続けるだろう。そんなことに想いを馳せながら、夜は深まっていく。

2019-02-09 | Posted in WINE - France Val de LoireNo Comments » 

 

Charlotte Battais / Le Pontail 2011

Charlotte Battais / Le Pontail 2011

シャルロット バテ / ル ポンタイユ 2011

なかなか胸襟を開かない。そんな雰囲気があるように感じるほどには、途方もなく長い寿命があるように感じるワイン。それでいて、液体が液体であるという、極当たり前のことを率直に感じさせてくれるほどには、鮮やかで柔らかさもある。陰と陽、静と動が交錯し、冷たいようで暖かい、ソリッドなようでなめらかという相反する表情を幾重にも重ねていくこのワインは、体内の氣の流れる経路に沿って染み込んでいくようで、自分自身の今ある生を感じ、さらなる果ての輪廻にすら思い馳せることになる。

2019-01-03 | Posted in WINE - France Val de LoireNo Comments » 

 

Xavier Marchais / L’Elixir de Jouvence 2016

l'Elixir de Jouvence NV16 / Xavier Marchais

グザヴィエ マルシェ / レリクシール ド ジュヴォンス 2016

最近、テロワールの偉大さというのは、生物にとっての遺伝子の偉大さとシンクロナイズドする気がする。というのも書き換え不可能な差異がそこには秘められているようでいて、実は遺伝子にもテロワールにも十分な冗長性が内包されていて、スイッチの入れ方ひとつで、爆発的なポテンシャルを開放する余地を残しているという点において両者は非常に似ている。

2018-05-10 | Posted in WINE - France Val de LoireNo Comments » 

 

Cidrerie du Vulcain / Raw Boskoop 2016

Raw Boskoop 2016 / Cidrerie du Vulcain

シードルリー デュ ヴュルカン / ロウ ボスコップ 2016

シーズン到来。

なぜだか逗子海岸映画祭のことを耳にするようになるとジャックのシードルの季節の到来を感じるわたくし。でも逗子海岸映画祭には行ったことがありません。

さて、世の中に特別な不満は無いのですが、数少ない忌み嫌うものにマクドナルドを代表するフライドポテトとハンバーガーとコーラのコンボがあります。スカスカの栄養と素材ながらも人間の本能的な欲求を刺激する糖質と脂質と塩分のバランスで、脳内に大量の快楽物質を放出させるべく調整されたまさにジャンクフード。

この糖質と脂質と塩分のバランスに黄金レシピがあるらしく、そのレシオを守っていれば、思想信条を超えたどんな人でも魅了することができるとか。

そんな快楽物質に抗することができない人間の性を受け入れつつ、せめてもの抵抗としてシードルリー デュ ヴュルカンのシードルとオーブンでローストした自然栽培のジャガイモ、カツオのコンフィで糖質と脂質と塩分の黄金バランスをアップデートし、享楽的な夜を過ごしてみたり…

2018-04-30 | Posted in WINE - SwitzerlandNo Comments » 

 

Dard & Ribo / Saint-Joseph Rouge 2013

Saint Joseph Rouge 2013

ダール&リボ / サン ジョセフ ルージュ 2013

若い頃はドラッグをキメて、尖ったロックをやっていたアーティストも、キャリアを重ねていくとアコースティック・ライヴとかやったりしちゃう。かくいう私もハードロックやヘビメタ好きだったけど、最近はめっきりジャズやクラシックが心地よくなりつつあったり。

ドメーヌに世代交代や継承がなく、同一の造り手が造り続けているという意味では、なかなか興味深い例のダール&リボ。ロックな時代とアンプラグドな時代の境界が15年ほど前にあったと思うけど、その瞬間に立ち会えて、両時代の良さを知れた幸運には感謝。

2013年のサン ジョセフ ルージュは、酸がしなやかでたたずまいの凛とした女性的なイメージ。シラーという同じ言葉でもステレオタイプな捉え方をする場合では、言語が違う感じ。もちろんそれが良いとか悪いとかないのだけれど。

2018-04-28 | Posted in WINE - France Côtes du RhôneNo Comments » 

 

Jérôme Jouret / La Clé des Champs 2014

La Clé de Champs 2014 / Jérôme Jouret

ジェローム ジュレ / ラ クレ デ シャン 2014

よく品があって酸が綺麗な赤ワインを「ピノっぽい」なんて聞くことがあるけど、乱暴だし語彙の少なさと理解の浅さを露呈しているような印象を受けるのであまり耳にしたくない。

同じく、「まるでブルゴーニュのような…」なんてのも。

もっとも、私自身も昔そんな事を言っていたと思うので、自戒の意味を込めての記録。

テロワールのポテンシャルなんて話の俎上にあがることもないアルデッシュの片田舎で、どうやってここまで磨き上げられた、それでいて何も失っていない、それどころか複雑で多様な表現を内包しているワインを手がけることができるのか。毎回不思議になるのが、ジェローム ジュレ。

2014年産のシャルドネで造られるラ クレ デ シャンは、美しく、しなやかで、それでいて懐深い味わい。品種に拘る意味はないけれど、シャルドネを通じての表現として、こういうワインを口にする機会は少ない。

 

ガメラージャポン通信


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2018-04-26 | Posted in WINE - France Côtes du RhôneNo Comments »